広島県で不用品をまとめて処分したいとき、広島市の公式サイトを読み込むと、はっきりした特徴が3つあります。(1)市の大型ごみ収集は「予約制・1回10点まで・手数料の合計3,000円以内」という上限つき、(2)市の工場へ自分で運べば処分手数料は無料で平日は予約も不要、(3)市の収集に出さず第三者に運んでもらう場合は、市の許可を受けた収集運搬業者でなければならず、許可は区域ごとに分かれている、という点です。このページでは、広島市の公式情報をもとに「どの量・どの状況でどの方法が合うか」と、民間業者に頼むときの確認事項を整理します。
📝 編集部より一言
広島市は、無許可の回収業者を使わないよう呼びかけるページで、古物商の許可や産業廃棄物収集運搬業の許可だけでは家庭ごみを運べないこと、「一般廃棄物収集運搬業者と提携している」とうたう業者でも実際には提携がないケースがあることを明記しています。業者の説明を聞く前に、市の許可業者一覧に名前があるかを自分で確かめるのが、最初の一手です。
執筆者:takamaru(暮らしの困りごと相談所 運営者)|編集方針・情報の調査方法はこちら
✅ 結論:広島市で不用品を手放すときの考え方
(1)10点以内・手数料合計3,000円以内に収まり、地区の収集日まで待てるなら、予約制の大型ごみ収集、(2)車で運べて平日に動けるなら、安佐南工場大型ごみ破砕処理施設への自己搬入(処分手数料は不要)、(3)点数が多い・急ぐ・運べないときは、広島市の許可を持つ収集運搬業者へ、の順で検討するのが基本です。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機などの家電4品目とパソコンは、どの方法でも扱いが別になります。
不用品回収 > 広島県
広島市の大型ごみ収集は「点数と金額に上限がある予約制」
大型ごみの収集は有料の予約制で、大型ごみ受付センターへの電話(0570-082530、携帯電話の定額プラン利用者は082-544-5300)、インターネット、ウェブチャットのいずれかで申し込みます。電話は月〜金曜の9時〜18時で、土日祝日・年末年始・8月6日は休みです。インターネットとウェブチャットは24時間受け付けています。
一度に予約できるのは10点以内(同じ品目は5点以内)で、しかも手数料の合計が3,000円以内に収まる数量だけです。申込みの期限は、電話が「収集日の前日から数えて3日前」、インターネット等が「同じく5日前」で、いずれも土日祝日などの休みは数えません。市の例では、火曜収集の地区なら電話は前の週の木曜、インターネットは前の週の火曜が目安です。
手数料は品目ごとの個数単位で、納付券は250円と1,000円の2種類です。収集日の朝8時30分までに、予約したときに決めた場所へ納付券を貼って出します。納付券は予約のあとで購入する順番で、予約なしに出したものや、金額が足りないもの、別の場所に出したものは収集されません。
たとえば手数料の目安として、市の品目別一覧には、1人用のソファー500円、たんす(幅と高さの合計1.5m未満)500円、電子レンジ500円、自転車500円、ベッドのスプリングありのマットレス1,250円などが載っています。点数が10点に満たなくても、大きな家具が続くと合計3,000円を超えて一度に予約できなくなるため、引越しや実家の整理のように「家じゅうの物」を出すときは、この上限が最初の壁になります。
自己搬入:安佐南工場へ。平日なら予約も処分手数料も不要
車で運べる場合、広島市内の家庭から出た大型ごみは、安佐南区の「安佐南工場大型ごみ破砕処理施設」(安佐南区伴北四丁目3990番地、電話082-848-1114)に自分で持ち込めます。受付は平日の9時〜16時で、土日祝日・年末年始・8月6日は休みです。平日の自己搬入では事前予約も処分手数料も不要とされています。平日に動けない人向けに、予約者限定の休日開場も設けられています。
- 他人のごみは持ち込めない:搬入できるのは本人が排出したごみで、広島市内の家庭から出たものに限られます。事務所や商店などの事業ごみは対象外です。
- 混載は不可:工場内では分別できないため、「大型ごみ」と「搬入できないもの」を事前に分けておく必要があります。
- 運搬と荷おろしは自分で:手袋や靴の着用が求められ、本人確認のために運転免許証の提示を求められる場合があります。
- 混雑に注意:10〜12時と14〜15時は混み合い、待ち時間が30分以上になることがあると案内されています。
- 搬入できないもの:家電リサイクル法対象機器、パソコン、ピアノ、耐火金庫、ソーラーパネル、流し台・洗面化粧台などの建設廃材など、品目が細かく列挙されています。
ここで確認したいのは、「大型ごみ」の定義です。最長の辺または最大径が30cm以上のものが目安ですが、カーテンや衣類、鍋、フライパン、段ボール、本などは30cmを超えても資源ごみ、傘やランドセルなどは不燃ごみで、そもそも大型ごみ扱いではありません。何でもまとめて自己搬入する前に、市の分別ルールで「大型ごみに当たるか」を見分ける必要があります。
| 方法 | 向いている場面 | 主な条件 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 大型ごみ収集(予約制) | 少量で、収集日まで待てる | 10点以内(同一品目5点以内)、手数料合計3,000円以内、電話は3日前・ネットは5日前まで | 品目ごとに250円〜(納付券) |
| 安佐南工場への自己搬入 | 車で運べて、平日に動ける | 本人が搬入、市内の家庭ごみのみ、平日9〜16時、分別済み | 処分手数料は不要(公式記載) |
| 市の許可を持つ収集運搬業者 | 点数が多い・急ぐ・運べない | 許可業者一覧に載る業者か、住所の区域が対象かを確認 | 各業者に確認(公式ページに料金の記載なし) |
※2026年11月1日時点の広島市公式サイトの掲載情報にもとづきます(各ページの更新日は大型ごみ収集2025年2月19日、自己搬入2026年8月20日)。最新の金額・条件は広島市公式サイトでご確認ください。
家電4品目・パソコンは別ルート。収集に出すと手数料3,000円が別にかかる
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の家電4品目は、広島市の大型ごみ収集でも出せますが、手数料が1点3,000円で、そのうえ家電リサイクル料金が別に必要です。市の一覧にあるリサイクル料金の例は、エアコン990円〜、液晶テレビ(15型以下)1,870円〜、冷蔵庫・冷凍庫(170L以下)3,740円〜、洗濯機・衣類乾燥機2,530円〜で、2022年4月時点の金額が載っているため、実際の金額は家電製品協会のサイトで確かめる必要があります。
この方法で出すと、住所・氏名・電話番号などを書いた家電リサイクル券が貼られたまま排出場所に置かれます。市は、これを了承できる人だけが申し込むよう案内しており、了承できなければ、販売店への引取依頼か、郵便局でリサイクル料金を払って指定引取場所(市内は西区観音新町と中区光南)へ自分で持ち込む方法を選びます。家庭用パソコンとそのディスプレイは市では回収しません。自己搬入にも持ち込めないため、「何もかも安佐南工場へ」は通用しない点に注意してください。
業者に頼むなら、広島市の「許可業者一覧」で名前と区域を確認する
広島市の公式サイトでは、家庭ごみの収集運搬を市の収集以外で頼む場合、「広島市固形状一般廃棄物収集運搬業の許可業者」に依頼する必要があると案内しています。古物商の許可、産業廃棄物収集運搬業の許可、民間資格である遺品整理士のいずれも、家庭ごみを運ぶ根拠にはならないと明記されています。無許可の業者に家庭ごみを運ばせた場合の罰則として「5年以下の拘禁刑若しくは1千万円以下の罰金」も示されています。
許可業者の一覧は市の公式サイトで公開されており、2025年3月3日現在で、市内一円(佐伯区湯来町と佐伯区杉並台を除く)を対象とする業者が50社、湯来町・杉並台を対象とする業者が5社と、対象区域が分けて載っています。佐伯区の湯来町や杉並台に住んでいる場合は、市内一円向けの一覧ではなく、別枠の業者から探す必要があります。一覧は更新されるため、依頼の前に最新の一覧を市の公式サイトで開き、業者の所在地・電話番号まで確認してください。
市が紹介しているトラブル例には、「値段のつかないものもすべて無料で処分します」と言われて積み込んだあとで「宅内からの搬出費」を請求された、見積り無料のはずが納得できない金額だったので断るとどう喝された、というものがあります。悪質業者の一般的な見分け方は不用品回収の悪徳業者の見分け方、料金体系などの基本は不用品回収の選び方ガイドで解説しています。
相談先は、許可の有無や処理方法に関することなら広島市環境局業務第一課指導係(082-504-2220)、料金や契約のトラブルなら広島市消費生活センター(相談専用082-225-3300、10時〜18時、火曜・日曜・祝日・年末年始は休み)です。
広島県内でも、市町によって家電の扱い・持ち込み先は変わる(福山市の例)
広島県内の福山市の公式サイトを見ると、広島市とは仕組みが違う点がいくつかあります。福山市は家電4品目を収集しないだけでなく、市のごみ処理施設への持ち込みもできないと明記しており、処分方法は(1)販売店への依頼、(2)福山市の一般廃棄物(固形状)収集運搬業の許可業者(公式サイトに10社の名称・所在地・電話番号が掲載)への依頼、(3)郵便局でリサイクル券を購入して指定引取場所へ持ち込む、の3つが示されています。
一方、粗大ごみの持ち込み先として、福山市では各環境センター(平日8時30分〜17時15分)、福山市リサイクルプラザ、福山ローズエネルギーセンター、慶応浜埋立地などが案内されており、持ち込み先ごとに受付時間や休日の扱いが異なります。また、自力でごみを出せない高齢者や障がいのある人向けの「ふれあい収集」がありますが、片付けに伴う一時多量ごみや燃やせる粗大ごみは対象外とされています。本ページでは福山市の粗大ごみの申込方法・手数料までは確認できていないため、福山市にお住まいの場合は、廃棄物対策課(084-928-1073)の公式案内で最新の条件を確認してください。
見積り前に確認しておきたいこと
- 見積りを出した会社の名前が、広島市(または自分の市町)の許可業者一覧に載っているか。載っていない場合、実際に運ぶ許可業者は誰か
- 自宅が佐伯区湯来町・杉並台など、許可区域が分かれている地域に当たらないか
- 「無料回収」「積み放題」をうたう場合、搬出費や追加料金が発生する条件が書面で示されているか
- 家電4品目・パソコンの扱いと費用が、見積書で分けて書かれているか
- 10点・3,000円以内で収まる分や、平日に自己搬入できる分まで、業者に頼んでいないか
- 当日キャンセル料とクーリングオフの記載がある契約書面を受け取れるか
契約したあとで不安になったら、消費者ホットライン「188」へ。最寄りの消費生活センターにつながります。
広島県の不用品回収に関するよくある質問
広島市の大型ごみは、一度に何点まで予約できますか?
10点以内(同じ品目は5点以内)で、かつ手数料の合計が3,000円以内に収まる数量です。これを超える場合は、収集日を分けて予約するか、自己搬入や許可業者への依頼を検討します。
自己搬入は本当に無料ですか?予約は必要ですか?
広島市の公式ページでは、安佐南工場への自己搬入について、平日は事前予約・処分手数料とも不要と案内されています。ただし事業ごみは対象外で、木製家具などの一部は事業活動に伴うものに限り有料で搬入できるとされています。休日開場は予約者限定です。
エアコンや冷蔵庫も、大型ごみ収集で出せますか?
出せます。ただし1点3,000円の市の手数料に加えて、家電リサイクル料金が別に必要で、リサイクル券が貼られた状態で排出場所に置かれます。それを避けたい場合は、販売店への依頼か指定引取場所への持ち込みを選びます。
広島市以外の広島県内の市町でも、同じ方法で出せますか?
このページの点数上限や金額、自己搬入の施設は広島市の制度です。福山市のように、家電4品目は施設への持ち込みもできないなど、市町ごとにルールが違うため、お住まいの市町の公式サイトで確認してください。
🏁 まとめ
広島市で不用品を処分するときは、10点・手数料合計3,000円以内なら予約制の大型ごみ収集、車で運べて平日に動けるなら無料の自己搬入、それを超える量や急ぐ場合は市の許可を持つ収集運搬業者、という順に量と状況で選びましょう。業者に頼む場合は、許可業者一覧で名前と対応区域を確かめてから、見積りを取ってください。